手床の解体、イ草の苗作りー遊畳会2018ー

2018年「遊畳会」今年の第一弾
1月2日(ブログを書くのが遅くなりましたね)

手床(てどこ)の解体、勉強会

コモ作りのための道具作り

イ草の苗作り

浅木畳店さんで手床(手作業で作られた畳床)の解体です。
昔は当然ながら手作業で畳床も作っており、
今ではなかなか見ることの出来ない品物。
また、見ることはなかったのですが、私の祖父も淡路島で手床を作っていたようです。

ワラを何段にも積み重ねて作られた手床は、足あたりが非常に良く今では貴重な品となりました。
大変丁寧に作られています。
まだ充分に使用出来そう。
昭和7年!!
昭和7年の新聞が入ってましたよー。おそらく一度表替えをした時の新聞なので、床自体が作られたのはもっと前でしょうかね。

16通り、かけ縫いの床。縁は「ふくまし縫い」
「ふくまし縫い」実物見たのは初めてです
なるほど、面白いですねぇ。
ここにハエが通るとかなんとか、、、

そしてもう一つ、こちらも浅木さんが所有していた手床

縫い方が若干違うのがお分かりでしょうか?
継いだイ草が残っています
こちらは中継ぎ表。
ヒゲは綺麗に取られていますが、あえて??3本ほどイ草を残しています。

畳屋でもなかなか普段は見ることの出来ない畳を見ることが出来ました。

続いて
昨年育て乾燥させたマコモを「コモ」にするための道具作り
浅木さんが乾燥させてくれたマコモ
コモを編むための道具
2つ1組で使用するため、計32個。
試作です。
マコモのバランスを取るのが大変そうですねぇ
形にはなりそうですが、マコモでの「コモ」作りはまた次回。

あとはイ草の苗の先を切り
イ草の苗
先をカット


数本ずつに分けて完成

昨年に引き続き「御床畳」を作ろう企画は継続中です。

御床畳に使用する「イ草」と「マコモ」も植え付けから刈り取りまですべて行う予定です。