「ベンチに乗せる置き畳」の製作工程(1/3)
徳千代畳店ブログスタートします。
筆者は三代目店主の中井です。
まずはいきなりの特殊畳、「ベンチに乗せる置き畳」のご紹介です。
丈1200mm幅440mmのベンチの上の部分に畳を敷く、というもの。
通常の畳は縫製で作られますが、今回はベンチの上に置くということなので、縫製ではなくタッカー留めでの作製になります。
材料は、床(とこ、と読みます)がダイケンボード。畳表(たたみおもて、と読みます)はセキスイ市松表ブラック。縁はNo.291。
では順番に製作工程などご紹介していきます。
今回は柔らかめに仕上げるために、床の上部にクッション材1番、また裏面をフラットにするために4番を採用。トータル5層の床を使用。
まずは床の裁断。仕上がりサイズマイナス畳表の厚み、のサイズで切り出します。
次に裏面から2層のみカットします。この作業によって、畳表が裏にまわった際、底面がフラットに仕上がります。
床の裏面から4番と5番をカット |
次に畳表。今回使用するセキスイ「MIGUSA」市松表ブラック!なかなか個性的な畳表。
イ草ではありませんが、これも畳表です |
カットします。
畳表を床に巻きつけて裏面はタッカーを打ち、サイズを測ります。
ピッタリ1200mm |
今回はここまでになります。次回はヘリ付けの工程、角留めになります。
(続きます)